ターゲットは「働く女性」

月刊JTMレポート : 2007年10月号

カテゴリ : 消費行動

研究員 高橋 耕二

働く女性を意識したJTB店舗が大阪駅前に出店した。働く女性の旅行購買傾向とは?


10月1日、JTBは、大阪駅前のオフィス地下街にパッケージ旅行専門店を出店した。忙しく働く女性が就業後に来店できるよう、営業時間を20時まで延ばしたこと、17坪と狭い店内のパンフレットの配置をくふうし、簡単に目的の情報を見つけることができるようにしたことがこの店の特徴である。
「女性に受け入れられないものは、世の中から取り残されていく。」 設計から携わった奥田珠水店長は、女性を意識した店づくりの理由をこう語った。
「女性客の反応がよい商品は、二種類ある」と奥田店長は言う。一つ目は、直前でも購入することができ、安さが売りの「価格訴求型商品」。もうひとつは「イスラエルの死海スパ体験ができる」、「フランスの保養・観光地エビアンを訪れる」など「内容重視の高額商品」である。女性が旅行を決定する「キーワード」は、「好奇心」、「まだだれも経験していない私だけのもの(こと)」、「自分への投資」などにある。
さらに奥田氏は「女性と男性では購買方法に大きな違いがある」と話を続けた。男性は購入する目的のもの以外には目もくれずに帰るが、女性は、購入するものが決まっていても店内を回遊するという。それだけに、女性にとって魅力的な情報を店舗内に置くことは、来店のきっかけとなり、ひいては他の商品購入へと結びつくのである。
女性は、男性よりも流行や新しい情報に敏感であり、旅行をする際の決定権者となりやすい。なかでも、30代~50代の働く女性は、「ハネムーン」や「母子の海外旅行」など高額商品の購入に結びつく可能性が高い。働く女性が利用しやすい店にするとともに、働く女性にとって魅力的な旅行商品の品揃えの充実が、来店客数や売り上げアップにつながることを、この新しいコンセプトの旅行店舗が証明するだろう。

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