東日本大震災が消費・旅行に与える影響に関する調査(第3回)

震災から4ヶ月が経過した。夏休みシーズンも間近になり気分が弾む一方で、福島原子力発電所事故の影響は終息する気配をみせない。いまだ残る震災の影響は、消費者の日常生活や旅行意欲に何らかの変化を与えているのだろうか。

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過去3回の調査において、"今の気分"を「明るい・楽しい・積極的」⇔「暗い・楽しくない・消極的」までの10段階に分け、感覚的に選択してもらっている。「明るい・楽しい・積極的」寄りの5段階を選択した人の割合は、初回調査では半数を下回っていたが、約3カ月後の今回は75%を超えた(図1)。都市圏での生活における不便や不安がひとつひとつ解消することにより、消費者のマインドが安定し、明るい方向へ転換してきた様子が窺える。

しかしながら、「災害状況が悪化するかもしれないので不安」と感じている人は、初回調査時の70.6%から減少したものの、第2回・第3回調査ではほぼ横ばいで、半数を超えている(図2)。震災後4カ月を経てもなお、福島第一原子力発電所の放射能事故の先行きが見えないことや夏期の電力不足への懸念、余震や誘発地震が続いていることに対する不安や緊張など、気持ちがリラックスできない状態はいまだ継続している。


図1 今の気持ちにもっとも近い色は? (単一回答/n=500)
図1 今の気持ちにもっとも近い色は?(単一回答/n=500)


図2 災害状況が悪化するかもしれないので不安である
 (単一回答/n=500)
図2 災害状況が悪化するかもしれないので不安である(単一回答/n=500)

今年の夏休みの旅行(帰省・親族訪問含む)の予定について、国内旅行は「計画済み」「検討中」の合計で52.6%となり、前回調査の38.0%から14.6ポイント増加した。一方、「旅行したくない・しないと思う(行かない)」は38.8%となった(図3)。なお、今夏は、夏休みを9月以降にまで分散する企業が増えたことや、震災後さらに顕著な国内旅行予約の間際化により、旅行決定時期は7月後半や8月にまでずれ込むのではないかと見られる。


図3 宿泊を伴う夏休みの旅行(帰省・親族訪問含む)を計画しているか
   (複数回答/n=500)
図3 宿泊を伴う夏休みの旅行(帰省・親族訪問含む)を計画しているか(複数回答/n=500)


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<当記事に関するお問い合わせ先>
(株)ツーリズム・マーケティング研究所
03-6268-0900
河野・田中

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