旅行者・消費者行動のコラム

旅行者・消費者行動に関わるコラムの一覧です。

コロナ禍で新たに注目されるワーケーション ~生活時間やリズム、自然環境の使い方でヘルスケア価値を生み出す方法~

コロナ禍で新たに注目されるワーケーション ~生活時間やリズム、自然環境の使い方でヘルスケア価値を生み出す方法~

新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下 新型コロナ)の感染拡大によって、広がった新しい働き方。その中でも休暇と併用して旅先で仕事をする、「ワ―ケーション(ワークとバケーションによる造語)」が注目されていますが、多様な働き方が新たな旅行の価値を生み出す可能性があります。 (※ワーケーションに関する講演や出演のお問い合わせは、本文末の注釈をご参照ください)

髙橋 伸佳客員研究員

eスポーツのこれから ~新型コロナウイルス感染拡大による影響と見えてきた課題~

eスポーツのこれから ~新型コロナウイルス感染拡大による影響と見えてきた課題~

ゲーム産業は新型コロナウイルス(COVID-19)による活動自粛下において、「巣ごもりコンテンツ」のひとつとして注目を集めています。しかしそのゲーム産業の一部ともいえるeスポーツは、人と競い合うことにより初めて成立するため、大型大会の相次ぐ中止等に伴い、苦戦を強いられています。本文では世界のeスポーツの現状と共に、ウィズコロナ・アフターコロナにおけるeスポーツのあり方を考察します。

中川 拓也研究員

ボーダレスな仕事と旅の形を考える

ボーダレスな仕事と旅の形を考える

このコラム原稿は2020年5月後半に執筆したものであり、新型コロナウィルス感染症(以下「新型コロナ」と呼ぶ)に対する国による緊急事態宣言が全国で解除され、その後の感染防止策と共に、経済の回復策が注目されているタイミングである。当然、新型コロナから身を守る行動は継続して問われることとなり、「3密を避ける行動」や「県境をまたぐ移動の自粛」が叫ばれている。「おもてなし」や「誘客」を是としている観光地としては「今は来ないで欲しい」と叫ばざるを得ないことは断腸の思いであっただろう。この全国さらに世界規模で生命の危機に対する戦いの中で、県境や国をまたぐ観光旅行分野が、新型コロナが一定の終息を見た上の問題として位置付けられていることは止むを得ないところである。ただし新型コロナの終息宣言で、すべて元に戻るわけでない。新しい生活様式や価値観を通じて、何が元通りとなり何が変わるかについて、観光の分野でも今から想定し、準備しておくことが重要である。利用者側は「自身や家族を守りながら、どんな旅行をしてみたいか」をイメージし、受け入れ側は新型コロナに対応しつつ観光客をもてなし、事業を継続するにはどうすべきか」という狭間で新たな観光・旅行のモデルが問われることとなる。ここでは決して守りの姿勢だけでなく、新型コロナを契機とした「新しい生活価値観と旅のスタイル」という新たな観光・旅行モデルの可能性を考えてみたい。

中根 裕主席研究員

アフターコロナの世界を見据えて、構想すべき未来とは ~雪国観光圏代表理事・株式会社いせん代表取締役 井口智裕氏に聞く~

アフターコロナの世界を見据えて、構想すべき未来とは ~雪国観光圏代表理事・株式会社いせん代表取締役 井口智裕氏に聞く~

新型コロナウイルスの感染拡大により、地球規模で外出や移動が制限され、世界経済は大打撃を受けています。ツーリズムは、移動の自由が保証された状況下での人的な交流の促進活動と言われますが、移動の自由の重みというものを、身を以て知ることとなりました。感染拡大を防ぐことが優先の現在、運輸・観光に関わる経済活動は停止せざるを得ない状況で、資金繰りは事業者の大小に関わらず死活問題です。支援制度を活用し、事業再開に向けあらゆる知恵を絞り生き抜くことが今の優先事項と考えます。しかし同時に考えておくべきことが、「アフターコロナの世界」ではないでしょうか。本文では観光の最前線で活躍する一般社団法人雪国観光圏代表理事・株式会社いせん代表取締役の井口智弘氏との対話を通して、観光に携わるそれぞれの立場で、どうしたらアフターコロナのより良い姿を描けるか考えたいと思います。

波潟 郁代執行役員 企画調査部長

SDGs達成に向けた旅行・観光分野の役割 ~「SDGs達成に貢献する旅行」への意識に海外と日本で大きな差~

SDGs達成に向けた旅行・観光分野の役割 ~「SDGs達成に貢献する旅行」への意識に海外と日本で大きな差~

国連の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、以下SDGs)がスタートして4年がたちました。SDGsとは、すべての人が現在および将来にわたって平和と豊かさを享受できる社会を目指した世界共通の目標で、2030年までの達成に向け17の目標が設定されています。本コラムでは、SDGs達成に向けて日本の旅行・観光分野がどのように貢献できるのか、その役割について考察します。

岡田 美奈子研究員

2019年版観光競争力レポート(Travel & Tourism Competitiveness Report 2019)に見る日本の観光競争力と世界の変化

2019年版観光競争力レポート(Travel & Tourism Competitiveness Report 2019)に見る日本の観光競争力と世界の変化

9月4日、ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(WEF)の観光競争力レポート(Travel & Tourism Competitiveness Report)2019年版が発表されました。このレポートは、隔年で発表される世界の旅行・観光業に関する報告書です。本コラムでは、2017年と比較した日本の観光競争力や世界の国々の変化などを考察します。

三ツ橋 明子主任研究員

限られた条件下における、最適な施策の組み合わせを考える ~訪れたくなる「歴史的な建築物がある街並み」を事例としたコンジョイント分析の試み~

限られた条件下における、最適な施策の組み合わせを考える ~訪れたくなる「歴史的な建築物がある街並み」を事例としたコンジョイント分析の試み~

プロモーションを始めとする種々の観光施策を考える際、限られた予算の中で、まず何を優先すべきなのか取捨選択に迷うことがあります。そのようなとき、消費者はどんな条件を重視するのか、あるいはどんな内容の施策にどれくらいの効果が見込まれるのか、がある程度分かれば、着手すべき優先順位も明らかになるでしょう。本文では“コンジョイント分析”という手法を用い、限られた条件下で、最大の効果を得る施策の組み合わせを知るための分析を試みます。

早野 陽子主席研究員

注目されるナイトタイムエコノミー(夜間経済) 外国人の生活様式・文化背景の視点で見る日本のナイトライフのあり方

注目されるナイトタイムエコノミー(夜間経済) 外国人の生活様式・文化背景の視点で見る日本のナイトライフのあり方

ナイトタイムエコノミーとは、夜間(一般には、日没から日の出まで)の経済活動のこと。消費やビジネスチャンスの広がりを期待して、世界各国で様々なナイトタイムエコノミー(夜間経済)への取り組みが進められています。日本でも、特に訪日外国人旅行者によるナイトタイムの娯楽利用が期待されています。一方で、「日本には深夜まで営業している娯楽・文化施設、交通機関が少なく、夜を楽しめない」という声も。本コラムでは、2018年度に東京都が実施した「東京のナイトライフ観光に関する調査」をもとに、日本のナイトライフのあり方について考察します。

安藤 勝久主任研究員

データから見る「長寿時代」におけるこれからの高齢者の旅行について

データから見る「長寿時代」におけるこれからの高齢者の旅行について

現在の日本は長寿化による高齢化と出生数の減少による少子化が同時に発生し、急速に少子高齢化が進行しています。生産年齢人口の減少や社会保険料増加への対策の一環として昨年は「外国人労働者の受け入れ拡大」の方針決定や「人生100年時代構想会議」の構想がとりまとめられました。本コラムでは「長寿時代」におけるこれからの高齢者の旅行を題材に、オープンデータやアンケートデータなどを組み合わせ、市場がどのように変化するのかを読み解いてみたいと思います。

蓬田 崇主任研究員