中国132,926円、タイ60,119円、香港53,686円

印刷する

訪日外国人一人滞在1回あたりの買い物費用、1位中国(132,926円)、2位タイ(60,119円)、3位香港(53,686円)と、アジア諸国が上位を占める

訪日外国人一人滞在1回あたりの買い物費用、1位中国(132,926円)、2位タイ(60,119円)、3位香港(53,686円)と、アジア諸国が上位を占める
Source
観光庁「訪日外国人消費動向調査」(2014年)

数字を
読み解く

訪日外国人の日本における旅行消費額は、2012年に1兆円を超え、2013年に1兆4,167億円、2014年には2兆278億円となりました。観光庁の2014年の「訪日外国人消費動向調査」から、主要国からの訪日外国人一人の滞在1回あたりの買い物費用を算出したところ、1位は中国(132,926円)、2位以下はタイ(60,119円)、香港(53,686円)、とアジア諸国が上位を占めました。欧米諸国に比べて、アジア諸国の買い物への意欲が高いことがうかがわれます。
同調査によれば、日本への「訪問回数」は、中国、タイは「1回目」が最多で、それぞれ55.8%、41.3%、香港は「4回目~9回目」が最多で30.9%でした。訪日回数の多い香港も1回当たりの買い物費用は他のアジア諸国と同様に高く、リピートしても買い物意欲が高いことがうかがわれます。

<主要国からの訪日外国人一人の滞在1回あたりの買い物費用>

アジア地域での中間所得層の増加により、今後もアジア地域における人の動きは活発になると考えられます。免税手続きの簡素化など日本での買い物のしやすさとあわせて、アジアの人々に近距離の海外旅行先として何度も日本を訪れてもらえるよう、訪れた時期や訪問地以外の季節や地域の魅力を1回目の日本訪問時にアピールする工夫も大事でしょう。