JTB総合研究所の「考えるプロジェクト」 

防災拠点として機能する「道の駅」整備 福島県広野町

2014.11.21 JTB総合研究所 

福島県広野町は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故を教訓に、ヘリポート・備蓄倉庫・飲料用貯水槽・発電設備などを完備した、防災拠点としても機能する「道の駅」を整備します。町は同施設を復興のシンボルとして位置づけ、国土交通省などと連携して平成29年度内の完成を目指します。

「道の駅」とは、休憩施設と地域振興施設が一体となった道路施設を指し、国土交通省によって全国1,000箇所以上が登録されています。道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の人々のための「情報発信機能」、道の駅を核としてその地域の町同士が連携する「地域の連携機能」という3つの機能を併せ持つことが登録の要件ですが、今後は「防災拠点機能」を持つ設備としても機能することが期待されます。実際に、2004年の新潟県中越地震発生時は、震源地近傍の道の駅が被災直後から避難場所や支援施設として機能しました。東日本大震災発生時も、宮崎県大崎市の「道の駅 三本木やまなみ」など、多くの道の駅が炊き出しをはじめとした支援活動を展開しました。

道の駅は観光地に位置していることが多く、また観光客が目にする観光マップやパンフレットには必ず位置情報が記載されているため、観光客の一次避難施設として機能することも期待できます。

広野町「道の駅」整備へ 防災、復興の拠点に(福島民報)

2014.11.21JTB総合研究所 

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