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ひとつの視点

さらば、仕事のパスワード!

エドワード トゥリプコヴィッチ 片山

客員研究員

公開日

一か月のバカンスの後に待っていたのは…

“日本で暮らす”ということについては、様々な利点があります。人々は親切で、街も清潔ですし、働くための環境も、整いすぎるくらいに整っています。私自身、仕事に生活の大半の時間を割き、妻に「ちょっと仕事中毒じゃない!?」とぼやかれることもしばしばです。マグロが泳いでいないと息ができないのと同じように、仕事をしていることがごく自然で心地よいことなのか、はたまた、やらなければならないことに追われているだけなのか…?

それはさておき、10年近く続いた、そんな仕事中心の生活を離れ、今夏は家族全員で1か月のバカンスを取ることにしました。まず、最初の3週間は、故郷のクロアチアで美しい景色や食事を楽しみ、アドリア海で子供たちに水泳を教え、懐かしい友人たちとの再会も果たしました。私や妻にとっても、子供たちにとっても、人生のアルバムの中で忘れられない1ページとなったことは間違いありません。

残りの1週間は、活気あふれる未来都市、ドバイに向かいました。ドバイは私の現在の仕事に大きくかかわっていて、私自身は何度となく訪れ、妻や子供たちにもよく話を聞かせてはいたものの、家族は一度も訪れたことがなかったため、今回は全員がドバイの魅力に触れる絶好の機会だったからです。

楽しいバカンスが過ぎ、1か月もの長い期間を経て、再び羽田空港に降り立ったとき、ふいに「ただいま!帰ってきたよ!」と、郷愁の念が湧きあがるのを感じました。“旅立つ”ことは、ある意味、“帰る”ことの喜びにもつながるのだという驚きを覚えた瞬間でした。

そして次の日、さらに驚くことが私を待っていました。なんということでしょう。パソコンにアクセスするパスワードを忘れてしまっていたのです!!でも、あんなに仕事の虫だった私が、完全に仕事から離れ、休暇に没頭できたことは喜ばしいと思うべきなのかもしれません。仕事と生活のバランスを取るためには、やはり“オフ”の時間が大切なのですから。

…と書いたところで、今日の仕事はおしまいにいたしましょう。

著者

客員研究員

仏パリ生まれパリ育ち。在京クロアチア大使館の観光担当を経て、2005年日本国際博覧会(愛知万博)のクロアチアパビリオンの代表としてPR活動に従事。その後クロアチア政府観光局東京事務所の局長として、クロアチアを日本人にとって新しい魅力的なデスティネーションに育てる。2014年から2015年駐日外国政府観光局協議会会長、2016年からGood Idea合同会社社長、トラベル懇話会理事、2021年から一般社団法人日本クロアチア協会代表理事、SKAL INTERNATIONAL TOKYO理事などを務める。クロアチア、フランス、カナダ、日本に居住経験を持つ。

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