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ひとつの視点

言葉とベッドを交換!?

エドワード トゥリプコヴィッチ 片山

客員研究員

公開日

2016年3月、旅行者が言葉を教える代わりに宿泊させてもらう、 “Talktalkbnb”という新しいシェアリングサービスが生まれました。これは?

チェコにはこんなことわざがあります。‘As many languages you know, as many times you are a human being’ 「たくさんの言語を知っていれば知っているほど、より人間らしくなれる」とでも訳したらよいでしょうか。コミュニケーションのスキルだけではなく、たくさんの言語を知ることは、たくさんの文化を知ることでもあります。

2016年3月、旅行者が言葉を教える代わりに宿泊させてもらう、 “Talktalkbnb”という新しいシェアリングエコノミーのサービスが生まれました。

シェアリングエコノミーとは、個人が持っている余剰の資産を貸すことによってシェアする経済のしくみです。SNSのようなオンラインプラットフォームを活用することによって、ここ数年でシェアリングエコノミーは急速に広がり、様々な商品やサービスにおいて、生活者の「買う」「使う」「所有する」といった意識を根本から変えました。観光産業も例外ではありません。AirbnbやUberといったサービスが観光産業の構造すら揺るがしつつあるのです。

話は変わりますが、チェコにはこんなことわざがあります。‘As many languages you know, as many times you are a human being’、「たくさんの言語を知っていれば知っているほど、より人間らしくなれる」とでも訳したらよいでしょうか。コミュニケーションのスキルだけではなく、たくさんの言語を知ることは、たくさんの文化を知ることでもあります。旅行をするにあたっても、言語の重要性はみなさんが痛感するところだと思います。

このような背景から、2016年3月に“Talktalkbnb”という新しいシェアリングエコノミーのサービスが生まれました。フランス発祥のこのサービスは、旅行者が宿主に自国の言語を教える代わりに、無料で宿泊をさせてもらうというものです。旅行者は、単に無料で宿泊をさせてもらえるだけではなく、旅行先の国の人々と触れ合うことによって、より深くその国の魅力を知ることができます。利用時の安全性を高めるために、女性に利用を限定するオプションもあり、立ち上げから半年で15,000人もの旅行者が登録をしています。

日本では近年、急速に訪日観光旅行者が増加しており、しばしば宿泊施設が不足する可能性が指摘されていますが、このようなシェアリングエコノミーを利用したサービスは、そういった問題を解決する一端を担うと共に、日本人の意識をもっと世界に広げ、グローバル化を進めることにも貢献できるのではないでしょうか。

Source: Talktalkbnb

著者

客員研究員

仏パリ生まれパリ育ち。在京クロアチア大使館の観光担当を経て、2005年日本国際博覧会(愛知万博)のクロアチアパビリオンの代表としてPR活動に従事。その後クロアチア政府観光局東京事務所の局長として、クロアチアを日本人にとって新しい魅力的なデスティネーションに育てる。2014年から2015年駐日外国政府観光局協議会会長、2016年からGood Idea合同会社社長、トラベル懇話会理事、2021年から一般社団法人日本クロアチア協会代表理事、SKAL INTERNATIONAL TOKYO理事などを務める。クロアチア、フランス、カナダ、日本に居住経験を持つ。

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