
「線」と出会う旅への視点
移動する必要性が減少しつつある時代に、旅は人にどのような価値をもたらすのでしょうか。
旅の本質や意味、新しい兆しを、さまざまな視点から考える企画です。

技術の発展とともに、移動する必要性が減少しつつある現代。
不要不急であり、お金と時間が必要な旅が、現代人に生きる上で提供できる価値、果たせる役割は何でしょうか。
一般的に旅の定義は「住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと」。
古くは必ずしも遠い土地に行くことに限らず、居住を離れることすべてを「たび」と呼んでいたとの説もあります。
「旅」の定義を、日常から離れ、旅行者の日常と非日常の間にある「線」を意識すること、または近づくこと、越えることとした場合、
旅先の「線」には、例えば国境のような客観的に定義されているものや、山の反対側、川の対岸など、わかりやすく認識できるものが浮かびます。
一方で、人の生活や価値観、新しい感覚、知らなかった自分の一面に気づくことなど、旅行者自身の日常との差分によって主観的に「線」になり得るものもあります。
本企画は変化の激しい時代の中で、旅をつくることに関わる方々が、少し実務から距離を置き、改めて「旅」について考え、捉え方や視点を増やす機会なればと考えました。旅行者が旅先でどのような「線」と出会い、どう関わるかに視点をおいた事例を紹介することで、関わる地域や事業における「旅」への可能性が広がることを願っています。
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