二重価格

にじゅうかかく

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自治体や事業者が、インバウンド(訪日外国人)向けのモノやサービスの価格を日本人より高めに設定することをいう。観光資源の維持やオーバーツーリズム対策の財源確保、円安や物価水準の差による負担能力の高さを踏まえ、訪日客により多くの負担を求める狙いがある。
海外では、エジプトやカンボジア、インドネシアなどの観光地で外国人向けに入場料を高く設定する事例があり、文化遺産や国立公園の維持費用を賄う目的で導入されている。一方で、価格差による不公平感やイメージ低下の懸念もあり、導入には慎重さが求められる。