燃油サーチャージ

ねんゆさーちゃーじ / Fuel surcharge

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燃油サーチャージとは、燃油価格の急激な変化に対応(調整)するために設けられた、航空会社が運賃とは別に旅客から徴収する、変動制サーチャージ方式の付加運賃。ほとんどの燃油サーチャージはクラスやシーズナリティにかかわらず区間によって定額のため、安い航空券ほど割高感を与えることになる。2カ月単位で改定され、発券月の2カ月前に届け出がなされる。その金額は、発表月の直近2カ月間の平均原油価格に、当該2カ月の為替の平均額をかけて算定される。掛け合わされた金額が6,000円を下回れば燃油サーチャージは適用されないことになっている。航空運賃は本来、航空燃料費などの各種経費を勘案したうえで決定するのが本来という考え方に基づき、航空会社によっては燃油サーチャージの徴収を撤廃している(=経費として運賃に含めている)航空会社もある。

原油価格が高騰した2002(平成14)年に臨時的措置として導入された。2009(平成21)年7~9月、2016(平成28)年4~6月に廃止となったことがあるが、それ以外は恒常化しており、燃油サーチャージの高騰が海外旅行需要を冷ますこともある。