メディカルツーリズム®

めでぃかるつーりずむ / Medical Tourism

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メディカルツーリズム®とは、自国より医療水準の高い国へ行き、治療や検診などを受けること。この言葉自体は株式会社フォーチュンの登録商標である。医療観光ともいう。同伴者が一緒に滞在し、治療や検査後に周辺を観光することが多いことからインバウンドの1形態としてとらえられている。日本のように健康保険制度が整備され、所得の多寡にかかわらず誰もが高度な医療を受けることができる国は世界的にも極めて稀。全般的に医療水準が低く、高度医療は高額な特定の病院でしか受けることができない国の人々は、外国で医療を求める人も多い。英語が通じるということもあり、21世紀初頭シンガポールで注目された。

わが国でもインバウンド推進施策の一つの観光政策・形態として掲げられ、2011(平成23)年には最長6カ月滞在が可能で3年以内なら何度でも入国が出来る医療滞在査証(医療ビザ)が発行されるようになった。医療ビザ発行時には、登録された旅行会社および医療コーディネーターなどが患者の身元保証を行うことになっている。また、訪日外国人旅行者が不慮の事故や病気になった場合安心してかかることが出来る病院の選定も行われている。

観光庁