史上最速の3000万人

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アメリカのニュース・サイトUp Worthy、史上最速、開設14か月でユニークユーザー数3000万人突破

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アメリカのニュース・サイト“Up Worthy”へのアクセスが開設14か月でユニークユーザー数(*1)3000万人を突破しました。

このサイトでは、従来のニュース・サイトとは異なり、新しいニュースではなく、すでに一般的に公開されている情報の中で興味深いものを丹念に集め、そこに目を引くようなタイトルや説明を加えることによって記事が作成されます。

“Up Worthy”の成功は、現代における情報発信のあり方について重要な示唆を与えてくれているのではないでしょうか。
ウェブサイトやソーシャルメディアを通じて、個人は多種多様、かつ大量な情報を簡単に手に入れることができるようになりました。反面、自分の興味のある分野ならともかく、興味がない、あるいは苦手な分野の情報については、その情報の重要性や信頼性などを判断することが極めて困難で、有り余る情報を処理しきれない状況に陥ってもいます。そのような中では、必ずしも情報の新鮮さだけに重きが置かれるのではなく、伝えるべき情報を集め、魅力的なインデックスや説明を加えて見せる収集・整理が求められているのだと言えます。

“Up Worthy”の注目を飛躍的に高めた記事、“This Kid Just Died. What He Left Behind is Wondtacular” (「この少年は亡くなったが、後に残したものはかけがえのない、素晴らしいものだった。」短い余命を宣告されながらも、作曲などを通じて最後まで明るく人生を生き抜いた17歳の少年の話。)は、オリジナルとして投稿されたYoutubeでは43万件のシェアにとどまりましたが、Up Worthyの記事は250万件シェアされました。

旅行の情報に関しても例外ではありません。今すでにある情報であったとしても、むしろ、それをいかに意味のある形にまとめ、知るべき情報であることを伝える編集機能こそが、今後はより重要になってくると考えられるでしょう。