分散型ホテル
ぶんさんかがたほてる
街中や集落に分散する古民家などを客室として活用し、地域一帯として宿泊経営を行う考え方。フロント、客室、食堂などの機能をそれぞれの棟に分散させ、町をまるごと一つのホテルに見立てることで、宿泊した人たちが自ずと町を回遊し、地域そのものに活力をもたらすことができる。地域の廃屋や空き店舗をリノベーションして活用しているケースも多く、少子高齢化による空き家問題の解決や地域との交流が増えることによる関係人口の増加などの効果も期待される。
代表的なものは、イタリアのアルベルゴ・ディフーゾ。イタリア語で、アルベルゴは「宿泊施設」、ディフーゾは「分散」の意味を持つ。アルベルゴ・ディフーゾの認定団体である「アルベルゴ・ディフーゾ・インターナショナル（ADI）」によると、レセプションを中心に各施設はおおむね半径200m以内に集積していること、ひとつの経営体によって運営されていることなどの要件が定義されている。
