旅行業務取扱管理者

りょこうぎょうむとりあつかいかんりしゃ

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旅行業務取扱管理者とは、旅行取引条件の明確性、旅行に関するサービスの提供の確実性、取引の公正、旅行の安全および旅行者の利便性を確保するため、旅行会社の営業所に必ず1名以上配置しなければならない資格者のこと。旅行業法に定められた資格者で、国内旅行のみを扱う営業所の場合は、国内旅行業務取扱管理者試験の合格者、国内旅行も海外旅行も扱う場合は、総合旅行業務取扱管理者試験の合格者が必要となる。また、地域を巡る旅行の促進のため、平成30年1月施行の法改正で、地域限定の旅行業務取扱管理者資格が創設された。
国内旅行業務取扱管理者試験はANTAが、総合旅行業務取扱管理者試験はJATAが事務代行を行っている。試験科目は、旅行業法、約款、運賃計算・手続き・地理等に関する旅行実務に分かれている。旅行業従事者向けに事前研修があり、修了試験に合格すると本試験の一部が免除される。旅行業界に就職を希望する学生の受験も多く、合格率は例年30%前後と高くはない。

観光庁 旅行業法