GSTC
グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会 / Global Sustainable Tourism Council
持続可能な観光に関する国際的な基準(GSTCクライテリア)の設定・管理と、認証機関に対する国際的な認定の提供、および持続可能な観光に取り組む人材の育成などを行う非営利団体。
GSTCクライテリア(基準)は、(1)持続可能なマネジメント、(2)社会経済のサステナビリティ、(3)文化的サステナビリティ、(4)環境のサステナビリティの4つの柱からなる。具体的には、政策および地域を管理する組織・政府を対象とする地域向け(GSTC Destination Criteria)と、ホテル・宿泊施設とツアーオペレーター・旅行代理店向け(GSTC Industry Criteria for Hotels & Tour Operators)、MICE関連施設向け(GSTC MICE Criteria for Venues, Event Organizers, and Events & Exhibitions)の3つがある。GSTCの認定(Accreditation)を受けた第三者認証機関(GSTC-Accredited Certification Bodies)は、GSTCが定めた評価基準を基に、対象である、ホテル、宿泊施設、ツアーオペレーター、観光地、MICE事業者などを認証する(Certification)。
また、地域や業種など他の組織の持続可能な観光基準や内部システムのがGSTC基準に準拠していることを示す承認(Recognition)を行うこともあり、「日本版持続可能な観光ガイドライン(JSTS-D)」はGSTCの承認を受けた基準である。4つの柱はGSTCと同じで、日本独自の事情をふまえた項目が含まれている。ガイドライン活用の効果として、客観的な自己評価や、持続可能な観光への取組を発信する根拠となること、関係者での議論の共通言語・基準となることが期待されている。