2014年GW 対前年比56.7%増

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2014年GW期間中の国内LCC3社搭乗者数、対前年比56.7%増
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ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、バニラ・エアの3社平均

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今年のゴールデンウィーク(以下GW)は増税後初の大型連休となることから、旅行者数の減少が心配されましたが、国内航空会社各社から公表された実績では順調な動きが見られました。

GW期間(2014年4月25日(金)~5月6日(火))の利用実績は、搭乗者総数が約380万人と対前年比で19.1%増加しました。特に国内LCC(低コスト航空会社:ここでは特に断りの無い限りPeach Aviation、ジェットスター・ジャパン、バニラ・エアの3社を指す)のGW期間中の搭乗者数は3社平均で対前年比56.7%増加し(バニラ・エアの前年度の数値は商号変更以前のエア・アジアジャパンの数値を使用)、国内航空会社利用者に占める割合も昨年の6.5%から7.8%に上昇しています。それぞれの搭乗者数をみると、Peach Aviationが対前年比51.7%増(国内線・国際線合算)、ジェットスター・ジャパン(国内線)が対前年比66.5%増、バニラ・エアは国内線の搭乗者数が対前年比で2.6%減少したものの、国際線では同105%の増加となりました。また、国内大手航空会社では、ANAグループの国際線搭乗者数が対前年比17.7%増となりました。

就航以来、成長を続けてきた国内LCCですが、GW後にはパイロット不足による国内LCC各社の減便・増便延期の計画が発表となり、運行状況の不安定さへの懸念が報道されました。LCCが新たな旅の手段として定着しつつあるなか、心理的な不安感と減便という二つの側面から旅行者へどのような影響が出るのか、今後の動きが注目されます。