団塊世代のライフスタイルと今後の旅行消費に関する調査

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結果概要

  • 「旅行」「健康」「孫・子供」~調査から見えてきたキーワード
  • 多様化する旅行同行者。シニアを軸に‘新しい団体(グループ)’の誕生
  • 消費の鍵は「今のうち」

(株)JTB総合研究所(東京都千代田区 代表取締役社長 日比野健)では、「団塊世代のライフスタイルと今後の旅行消費に関する調査」を実施しました。
最近の円安や株価上昇などで景気回復への期待が高まる一方で、来年4月には消費増税を控えるなど、足元の生活の中で景気が回復したと実感が得られるにはまだしばらくかかりそうです。このような状況下で、今、シニア世代の消費が活況であると言われています。団塊世代の多くが65歳となり完全退職を迎えている中、団塊世代を中心とするシニアの生活スタイルや考え方、それに基づく今後の旅行・レジャーへの意識や行動がどうなるのかを調査しました。
当社は生活者の消費行動と旅行に関する調査分析を継続的に行っています。

なお、世代間の差異を知るために、団塊世代(1946~1950年生まれ)の他、団塊前世代(1941年~1945年生まれ)、団塊後世代(1951~1959年生まれ)も同様の調査を行い、名称をそれぞれ、「キネマ世代」、
「断層世代」としました。基本特性は下記のとおりです。

団塊世代 63~67歳(1946~50年生) 青年期に高度経済成長を過ごす。40代のバブル崩壊まで右肩上がりの経済成長を経験。その後の不況のあおりを受けた人も少なくない。安保問題などからアメリカ文化に憧れと反発
キネマ世代 68~72歳(1941~45年生) 戦後復興期に育つ。高度経済成長期を支えた。世代名の由来通り、若い頃空前の映画ブーム。映画を通じて海外文化を吸収。海外特にアメリカへは純粋な憧れがあると思われる。
断層世代 54~62歳(1951~1959年生) 右肩上がりの経済を担った団塊世代後の世代。三無主義、シラケ世代とも呼ばれ、上の世代ほど会社一辺倒ではない。若い頃のデートに車は必須。最初のデザイナーズブランドブーム、テニスやスキーなどを楽しんだ世代

回答者のプロフィール
図1~5は回答者の現在の就業状況、未既婚、同居家族、世帯資産、世帯年収である。今回の調査では、平成21年の総務省全国消費実態調査をもとに、就労している場合は世帯年収600万円以上、無職の場合は世帯資産3,000万円以上とした。これは世帯主年令65歳以上の世帯全体のうちの50%を占め、普段旅行にあまり出かけない人でも、将来国内宿泊旅行に行く可能性があることを前提にしている。

調査・研究結果 本文

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調査概要

1. 郵送アンケート調査
対象
首都圏、名古屋圏、大阪圏に住む54歳から72歳までの男女1,500名
世帯年収を、働いている場合600万円以上、無職の場合は世帯資産を3,000万円以上とした
(参考:平成23年度版「国民生活基礎調査」 全世帯年収538万円、60-69歳平均年収544万円)
調査時期
2013年2月5日~3月4日
2. インタビュー調査
対象
首都圏近郊在住の64歳から67歳までの男女7名 個別インタビュー
調査時期
2013年1月21日~29日 1時間30分程度

調査に関するお問い合わせ

株式会社JTB総合研究所
〒140-0002東京都品川区東品川2-3-14 東京フロントテラス7F
03-6260-1211