東日本大震災後の生活行動や消費の変化と東北旅行に関する調査

~震災から2年を経過して(2013年5月調査より)~

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結果概要

  • 節電・節約意識は定着。復興支援に関する意識は継続的に下がる。

    「少々高くても、復興支援につながる商品やサービスは積極的に買いたい」(2011年6月の48.8% から35.8%へ)
    「積極的に被災地のものを買って復興に貢献・支援したい」(2011年6月の53.8%から40.2%へ)

  • やりたいことは「今のうち」

    「増税や物価上昇が今後の生活を圧迫しそう」61.8%。
    「やりたいことを後回しにせず、今出来ることを大切にしたい」61.3%。

  • 22.6%が震災後に東北へ旅行。20代はボランティア旅行も比較的多い。

    東北旅行をした20代の約10人に1人はボランティアが目的。

(株)JTB総合研究所(東京都千代田区 代表取締役社長 日比野健)は、「東日本大震災後の生活行動や消費の変化と東北旅行に関する調査」を実施しました。当研究所では、生活者のライフスタイルや価値観が消費全般と旅行消費に与える影響についての調査分析を継続的に行っています。この調査は、東日本大震災直後から継続的に実施している調査で、今回で第6回目となります。
(第1回:2011年4月 第2回:2011年5月 第3回:2011年6月 第4回:2012年3月 第5回:2012年10月 第6回:2013年5月 *第1回から第3回までは株式会社ツーリズム・マーケティング研究所として、第4回から第6回は株式会社JTB総合研究所として実施。)

2011年3月に起こった東日本大震災から、2年以上が経過しました。2011年には「絆」が流行語となり、人と人との繋がりを大切にするようになるなど、人々の生活や考え方にも大きく影響を与えましたが、復興が進むにつれ、震災の記憶や危機への意識が風化しつつあるようにも感じます。一方で、震災後しばらくは東北方面へ旅行する人が大きく減少しましたが、最近は増えてきています。
2012年末から実施されている経済政策により、為替レートや株価などに動きがみられる中、人々の生活や消費への考え方はどのように変化したのでしょうか。また、東北への旅行についてはどのように考えているのでしょうか。生活行動や意識の変化と共に、東北への旅行についての実態や意識について調査を行いました。主な調査結果は以下のとおりです。

1. やりたいことは「今のうち」に

生活者の「今の気持ち」を見てみると、「増税や物価の上昇が生活を圧迫しそうだ」が61.8%と、「景気が回復してきて、将来に期待が持てるようになった」の27.5%を大きく上回っています。為替レートや株価が乱高下する中、景気回復への期待は高まりつつも、実感として感じることができずに漠然とした不安を持っているのでしょう。
また「やりたいことを後回しにせず、今できることを大切にしたい」という意識が61.3%と高い割合を示しました。日本百貨店協会によれば、主要10都市の売り上げは5か月連続で増加し、高額商品の売れ行きが伸びています。また、旅行やレジャーも好調に推移しています。この先物価上昇への不安がありつつも、「今」を重視する意識の高さもあり、今のうちにある程度欲しいものは消費しておこう、という行動につながっているとも考えられます(図1)。

(図1)今のあなたご自身の気持ち(2013年5月)

調査・研究結果 本文

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調査概要

調査手法
インターネットによるアンケート調査(有効回答数 1000)
対象者
東京、大阪、名古屋圏に居住する20~69歳、男女
*1000人中798人は2012年10月調査と同一回答者
調査時期
2013年5月25日~5月29日

調査に関するお問い合わせ

株式会社JTB総合研究所
〒105-0014 東京都港区芝3-23-1セレスティン芝三井ビルディング12階
03-6722-0759