海外観光旅行の現状2019

~好調な日本人の海外旅行と旅行者の姿~

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結果概要

  • 2018年の日本人海外旅行者数は過去最高の1,895万人。19年5月累計も9.0%で推移。

    20代男女の出国率が伸長。特に前年伸び率が高いのは20~24歳女性(40.5%、115.5%)で、同年代の男性の2倍以上の出国率(法務省出入国管理統計)

  • 18年および19年1~6月に海外観光旅行をした人ほど、年内に再び海外観光旅行をしたい意向が高い。
  • 今年のGWに海外観光旅行を経験した人の、年内の旅行意向は77.6%と、1~6月に旅行した人全体より高い傾向。
  • 申し込みの流れは、「相談から申込みまですべてネットを利用(48.2%)」、「相談から申し込みまですべて旅行会社店舗を利用(31.8%)」。

    18~29歳男女のみ「相談から申し込みまですべて旅行会社店舗を利用」が逆転。年齢が高いほどネットで完結

(株)JTB総合研究所(東京都港区 代表取締役 社長執行役員 野澤 肇)は、「海外観光旅行の現状2019」の調査研究をまとめました。当社は生活者の消費行動と旅行に関する調査分析を多様な視点で継続的に行っています。

海外渡航が自由化(1964年)され今年で55年です。自由化当時の日本人の海外旅行者数は約8,000人でしたが、2012年に初めて1,800万人を超えました。その後旅行者数は減少し15年まで低迷していましたが、18年は過去最高の1,895万人(前年比6.0%増)、19年は1~5月累計で802万1,400人(前年比9.0%)で推移し*、「20年2,000万人」の目標達成が視野にはいってきました。 *日本政府観光局発表

当社の昨年の同調査および法務省の出入国管理統計では、これまで海外旅行をけん引してきた団塊世代の多くが70代になり海外旅行を卒業し始め、消費の世代交代が海外旅行で始まっていることが分かりました。一方、若者は旅行をしないイメージがある中、実際は今の若者であるデジタルネイティブと言われるミレニアル世代およびその下の世代のポストミレニアル(ゼネレーションZ)世代の出国率が高く、旅行をけん引する存在になりつつあることが分かりました。しかしながら、日本人の人口は10年から減少に転じ、18年まで161万人減少しています。足元では好調でも将来的には日本人の海外旅行市場は縮小へと向かわざるを得ません。

本調査では昨年に引き続き、18年および今年前半にかけての海外旅行の現状を把握しながら、市場の新しい主役である今の若い世代の旅行の特徴を捉え、より多くの人が海外旅行に出かけるにはどのような環境が望まれるのか考えます。

調査・研究結果 本文

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調査概要

調査方法
インターネットアンケート調査
スクリーニング調査対象者
 全国に居住する18~79歳の男女30,000人へのインターネットアンケート調査
本調査対象者
スクリーニング調査対象者の中で、2018年1月以降2019年6月までに海外旅行(ビジネス旅行、親族・友人訪問も含む)をした人 2,060名
調査期間
2019年6月12日~6月14日

調査に関するお問い合わせ

株式会社JTB総合研究所
〒140-0002東京都品川区東品川2-3-14 東京フロントテラス7F
03-6260-1211