2015年のコラム

2015年のコラム一覧です。

ユニバーサルデザイン

戦後70年を経て今変えるべきもの~人口構造の変化とユニバーサルな社会への変革

生活者のライフスタイルを考える上で、各国の長い歴史のなかに根付いている慣習や法制度、価値観などによる違いはあるものの、一貫した大きな潮流がある。少子高齢化や人口減少がそれだ。今なぜ多様化と言われているのか、戦後70年というこの節目に、人口オーナス対策としての「ユニバーサル」もしくは「ダイバーシティ」ということを述べてみたい。

若原 圭子主席研究員

SIT

漫画・アニメを活用した地域活性化の可能性

数年前から、「聖地巡礼」という言葉は新たな意味を持つようになった。漫画・アニメなどの熱心なファンが、自身の好きな著作物などに縁のある土地を”聖地”と呼び、実際に訪れる現象のことである。しかし限られたマーケットを対象とした「聖地巡礼パターン」からの脱却が、今後、漫画・アニメを通じた地域活性に課せられたテーマでもある。

河野 まゆ子執行役員 地域交流共創部長

海外旅行

キーワードは「人生これから」。今時50代女性のライフスタイル

近年、「超高齢化社会でどのように心豊かで心身健全な人生を送るか」という議論や取組が活発である。なかでも1956年~1965年生まれの50代女性は、世代としては「バブル世代」と「ポスト団塊世代」と二つの世代にまたがるが、若い頃の消費経験が豊富で、海外旅行なども積極的に楽しんだ世代である。この50代女性のライフスタイルについて考察する。

三ツ橋 明子主任研究員

国連防災世界会議と観光危機管理<第3回>

国連防災世界会議と観光危機管理<第3回>

第3回国連防災世界会議が3月14日から18日まで仙台で開催された。国連防災世界会議は、10年に1回行われ、世界各国政府の防災責任者・担当者が一堂に集って、今後の世界の防災の取り組みの方向性や枠組みなどを話し合う場である。今回、初めて「観光分野の防災」の重要性が国連に認められたこの会議の意義について報告したい。

髙松 正人客員研究員
観光レジリエンス研究所 代表

国連防災世界会議と観光危機管理<第2回><br>「安心・安全なリゾート沖縄」をめざす沖縄県の取組み(観光危機管理事業)

国連防災世界会議と観光危機管理<第2回>
「安心・安全なリゾート沖縄」をめざす沖縄県の取組み(観光危機管理事業)

沖縄県は、県経済における観光の比重が最も高く、観光がまさに「リーディング産業」と位置づけられている。このような観光産業の重要性を背景に、東日本大震災をきっかけとして、その観光を支える観光客と観光産業を危機や災害から守るため、本格的に「観光危機管理」の取り組みに着手した。これまで同県が推進してきた観光危機管理事業の概要を紹介する。

髙松 正人客員研究員
観光レジリエンス研究所 代表

国連世界防災会議と観光危機管理

国連世界防災会議と観光危機管理

観光が経済を牽引する産業といっても過言ではない中、災害や危機によって、地域を訪れる観光客が長期にわたり大幅に減少すれば、観光依存度の高い地域の経済は致命的な打撃を受けてしまう。どのように災害や危機の被害から観光客と観光産業を守り、危機後の回復を迅速かつ確実に行えるよう準備するべきなのか、国連防災会議と観光危機管理について述べていく。

髙松 正人客員研究員
観光レジリエンス研究所 代表

Garbage can model ~意思決定のごみ箱モデルと、ごみ箱が担う最近の役割~

Garbage can model ~意思決定のごみ箱モデルと、ごみ箱が担う最近の役割~

MICE施設が各国の街並みとどのような関わりを持つのか。街を歩くと街中で遭遇する「ゴミ箱」にも多種多様であることに気付く。J.G.マーチ先生らが提唱した「意思決定のゴミ箱モデル」から、「議論」の場である国際会議場や公共空間に設置された単なるゴミ捨て場としてのゴミ箱にまつわる話をしよう。

太田 正隆主席研究員