2012年のコラム

2012年のコラム一覧です。

観光と食文化研究レポート ~日本酒の海外展開について~

観光と食文化研究レポート ~日本酒の海外展開について~

日本酒は全国の都道府県で製造され、地域の特色に応じた地酒が存在し、旅行先での飲食は楽しみの一つといえよう。近年では蔵元見学なども観光のコンテンツとなりつつあり、海外からの人気も博している。世界の酒として日本酒を確立するために、日本酒の海外進出における課題を整理し、今後の展望について考察してみたい。

宇井 透

国際会議

国際会議"WIT" (Web In Travel)にみる世界のデジタルトレンド

スマートフォンの普及とソーシャルメディアの浸透はますます進展している。これを背景として旅行とインターネットの濃密な関係はさらに加速しているが、新たな局面に突入しつつあるようだ。世界の動きを同じ時間軸で把握しておくことが不可欠であり、トレンドを共有するための、国境を超えたカンファレンスも増えてきた。国際会議「WIT」もそのひとつである。

鶴本 浩司客員研究員

日常生活における環境への意識変化とツーリズム

日常生活における環境への意識変化とツーリズム

世界自然遺産の北海道・知床では、9月初旬に痩せこけたヒグマが目撃され話題になった。異常気象や海水面上昇、生態系への影響など、地球温暖化の影響ともいえる環境問題は、社会問題として広く認識され、私たちの日常生活においても、環境に配慮した生活への意識の高まりがみられる。環境意識の高まりはツーリズムにどのような影響をもたらすのかを考えてみる。

加藤 典嗣営業企画部長(当時)

旅行者・消費者行動

熟年女性ドライバーの増加と旅行行動の変化

団塊世代は2012年から65歳に差し掛かり、完全退職やフルタイムからパートタイムへ働き方が変化することで、余暇時間が増加し、生活への変化が見込まれる。そんな熟年層の旅行は、これからどのように変化していくのだろうか。団塊世代女性の高い運転免許保有率に注目し、ドライブ旅行を中心とした今後のシニアの旅行行動の変化を考えてみたい。

早野 陽子主席研究員

LCC

航空業界 激動の10年と2014年以降の業界地図を予測する

2012年は航空業界にとって一大転機の到来を告げる年となった。日本にも、いよいよローコストキャリア(LCC)時代が訪れたのだ。 では、こうした時代の大きな変化を受け止めて、日本の既存航空会社はその存在価値をどのように再構築し、LCCの襲来に立ち向かっていくのか。また、既存航空会社とLCCが、日本の航空業界をどのように進化させていくのだろうか。

野村 尚司

ゲーム・アニメが消費や旅行に与える影響

ゲーム・アニメが消費や旅行に与える影響

数年前「若者が家でゲームばかりしていて積極的に出掛けない」という議論を頻繁に耳にしたが、この1~2年、あまり聞かない。むしろ、インターネットの楽しみ方の多様化やスマートフォンの浸透などを契機に、消費行動とゲームとの新たな関係づくりを各業界が模索し始めている。今後、ゲームの多様化は、旅行にどのような影響を及ぼす可能性があるだろうか。

河野 まゆ子執行役員 地域交流共創部長

「観光立国推進基本計画」と地域づくり

「観光立国推進基本計画」と地域づくり

観光立国推進基本法の理念の冒頭に「...地域の住民が誇りと愛着を持つことのできる活力に満ちた地域社会の持続可能な発展...」と記述されている。これは長引く不況や高齢化など多くの課題を抱える日本の地域社会に対し、観光を通じた地域活力の再生を目指すことと言い換えられる。日本の地域づくり視点から「'改定'観光立国推進基本計画」について言及する。

中根 裕主席研究員

ツーリズム産業

観光産業の構造的問題と将来展望 -プラザ合意後の急成長がもたらした副作用からの回復とその方向性-

マーケットの変化を、戦後の日本の高度経済成長が完遂したといわれる1970年から始まる高度消費社会化の流れと、1990年代後半から顕在化し、いまだにその出口さえ見いだせないでいる経済低迷期の状況と重ね合わせつつ振り返ることから始め、次に時代の流れの変化が観光関連産業にもたらした影響について考えます。

磯貝 政弘

旅行者・消費者行動

戦後60年のライフスタイル・価値観の変化と今後の旅行の行方

格差の中、開放的な平等さを好み、グローバル化を進める層と、移動をせず地域から出ない層との二極化が顕著だ。時間はあるが金がない層と、金はあるが時間がない層の二極化も進む。主に後者は睡眠時間を削り移動をしている。この時間と移動の現実を最適化し取り込むことが交流を需要喚起し、市場を拡大することにつながるのではないか。

若原 圭子主席研究員